wonder world

V6と浦井健治が好きです。

星を辿り唄うV6の歌①

誰にでも、色褪せない一瞬がある。忘れられないあたたかな想い出が、、、。小さい頃、わたしは家族と一緒に流れ星を見た。ベランダにピクニックシートをひき、寝袋に入って、いくつもの光が紺色の空を横切るのを眺めた。星に何を願ったのか、願わなかったのか。今となっては思い出せないが、家族と過ごした特別な夜、あの一瞬だけはあせることなく、心の中で輝き続けてる。

 

思えば、小さい頃から「星」が好きだった。夜空を見上げ、星と星を繋ぐだけではなく、プラネタリウムに行ったり、星にまつわる物語に触れたりした。人々は、星座に物語を託すだけでなく、星の動きをもとに暦を作ったり、宇宙の謎を解いたりし、いまや「星」が持つ意味はいくとおりもある。

 

V6にも「星」が登場する曲が何曲もある。繊細な音色が美しく、聴くだけで情景が思い浮ぶものばかりだ。「星」というワードに注目することで、V6の歌にこめられた想いやストーリーを読み解いていきたい。

 

 

星が降る夜でも

 

「星」ときいて、最初に思い出すのがこの歌だ。やさしくあたたかい歌声と、御伽噺かのようなMVが印象深い。歌詞に注目すると、「朝」「暗闇」「光」等に言及する歌詞が多いことに気づく。

 

例えば、、、

朝が舞い降りるたびに 胸にやさしさが溢れてくるから

 

変わらぬ日常の中で 輝きをいつか忘れかけたけど 二人寄り添った夢は 見えない明日への道を照らし出す たとえ暗闇に迷っても けっして離さない

 

「明日が見えない」主人公は、闇のなかにいる。「光」は、闇を照らす存在だ。君と過ごした日々、君と夢みた未来に、主人公の日常はかがやきを取り戻したのだろう。だからこそ、

 

星が降る夜でも 冷たい雨の日も

君のそばにずっといるよ

 

と歌うのだ。凍える夜を照らし、変わらず空で瞬く星に、主人公は君への想いを重ねたのではないだろうか。

 

Change  Your Destiny

 

20th century の舞台「戸惑いの惑星」のテーマソングで、ピアノと吹奏楽器の音色がドラマチックなこの曲。運命を変えようと繰り返す歌詞からは、変えざるを得ない運命に主人公が直面するも、まだ運命を変えられていないことがうかがいしれる。「星」というワードが登場するのは1番Bメロ。

 

出逢いと別れに潜んでいる 刹那という不思議な瞬間 まるで星と星が繋がるような

計り知れない 水面の輝きに魅せられて

 

舞台もこの曲も、彼女との別れがテーマだ。では、「出逢い」とは、誰と誰の出逢いをさすのだろう。作中の登場人物と彼女の運命的な出逢いもあてはまるが、作中のトニセン3人の出逢いも指しているのではないだろうか。

星と星は、離れ離れで繋がることはない。孤独な星が繋がることの不思議を描くことで、トニセンの出逢いが運命であることを浮き彫りにしているのだろう。

 


ある日願いが叶ったんだ

 

わりと最近のこの曲。なんと、冒頭から「星」が登場している。

 

ある日願いが叶ったんだ 星を見てただ叫んだ日に

 

願いが叶った日と星をみて叫んだ日が、まさかの同じという、、、。それが最初はよくわからなくて。確かに人は星に願いをかけるけれど、そんなすぐに叶うだろうかと。Cメロでは

 

ネイビーブルーの夜空 星たちを今味方にして 流れ星に祈り込めながら 君を抱きしめていたいよ

 

と歌われている。おそらく主人公と君は、何度も星を一緒に眺めたのだ。主人公は、いつしか君に恋心を抱いた。しかし、想いを告げる勇気が持てない。だからこそ、流れ星に願うふりをして好きだと君に伝えたのではないのだろうか。星に願いをかけるだけではなく、自らの手で願いを叶えた主人公が、わたしは好きだ。

 

「星」は、願いをかけるイメージが強い。しかしV6は、30代40代の大人のグループということもあり、星に祈るイメージがない。むしろ、あの森田さんが流れ星に祈ってたら、少し怖い。V6くらい地に足がつき、戦闘力や生命力があれば、手に入れたいものがあったとしても、自力でもぎとれそうだ。

 

だからこそ、願いを託すという意味で「星」を使用するシーンが少ないのではないか。かの有名な「星に願いを」も、願いをかけるというより、全ての人の願いは平等に叶うという意味が強い。そのことをふまえると、V6の歌において「星」は、冷たい夜を照らす存在であったり、離れ離れの孤独の象徴でもあるのも、納得ができる。

 

実際「星」が登場するV6の歌は、「WALK」「メジルシの記憶」「COSMIC RESCUE」「Mission of Love」等まだまだある。次回はこれらの曲を読み解いていきたい。

 

「ビッグフィッシュ」

昨年、初めて浦井さん出演舞台を観劇しました。それが、この度再演となる「ビッグフィッシュ」です。

 

浦井さん演じるウィルが幼い頃から、父はホラばかり吹いていた。誇張した話は聞いていて楽しいものだけれど、ウィルにとっては、父が何故嘘ばかり語るのか理解し難かった。ウィルは大人になるも、父との関係はギスギスしたもので。しかし、ウィルはある日父の余命が僅かだと知ります。

 

物語としては、父から子へ受け継ぐという話です。私自身、子供はいませんので、親から受け継ぐものがあったとしても、それを誰かに継ぐという状況がない。だから、あまり共感はできませんでした。

 

ただ役者の力量には圧巻されました。川平さんは、Forever Plaidで観て以来だったのですが、彼はやはりエンターティナーですね。エネルギーに満ちていて、夢を語る大切さを知る父を体現できるのは、彼だけでしょう。

 

浦井さんが演じたウィルも印象的でした。感情の起伏にあわせ、歌唱法を変え、メインナンバーであるストレンジャーは引き込まれました。身のこなし方が軽やかで、主演をはり続ける人は、舞台上でどう振る舞えば観客からどんなふうに見えるか理解しているんだなあと。迫力がありましたねー。

 

この舞台って、水仙の黄色、その対となる色として青色がフィーチャーされてます。父は若き頃、青のスカジャンを愛用しており、舞台美術における青はきっと、父の象徴です。だから父と共にあるキャラは青の衣装を身につけている。青と黄色って相性が良い。黄色の水仙の花は、母が好きな花。この物語は父と母、そして家族のことを語っているのだと、色彩からも見てとれます。

 

色彩や衣装デザインにもこだわりが感じられる優しくて美しい作品でした。

「カノトイハナサガモノラ 」聖三角形の奇跡

TTTと称される20th century triangle tourの2作目に値する本作。1作目の戸惑いの惑星は、トニセンという1つのグループが長く活動を続けている奇跡を実感しましたが、今作はその奇跡こそがテーマでした。

福岡公演で、前から9列目で観劇したのですが、、、まあ肉眼で等身大のトニセンがよく見える。ちょっと井ノ原さんかっこよすぎたな。

戸惑いの惑星でも感じたのですが、井ノ原さんの台詞が自然なんです。本作、トニセンみなほぼ本人役で、それでも井ノ原さんの台詞回しのナチュラルさが突出してた。それが井ノ原さんの持ち味なんでしょうね。

 

坂本さんは、ミュージカル的な身のこなし、タップが真骨頂でした。やはり坂本さんは、ミュージカルでこそ輝く人だなあと。長野君は、雲になったり、1人だけ真実が理解できてたり、ちょっとクレイジーな存在感があって。長野君だから成立する、その独自さが彼の特色なんだなぁと。

 

三人三様の良さがあって、そのバランスが神がかっていて。トライアングルとして光り輝いてるのがトニセンなんだなあって実感しました。


芝居って、元々台詞に意味を求めがちです。一方、コンサートMCのひとつひとつに、意味ってあんまりない。訳もなく脱線したり、飛躍した話が、またもとに戻ったり。今回、そのトニセンのグダグダMCを、あえて演じるという、斬新さがあって。

意味のない会話を演じてはいるんだけど、トニセンが歌ってトークしてるのには、深い理由があるんだよーと舞台のストーリーが展開していくのですが、、、まあよく分からない。きっと、観てる人がどう捉えても良いと思うんです。御徒町さんが、トニセンで描いてみたいって思った世界を、素直に考え楽しめたらそれで良いのかなぁって。正解なんてありませんからね。舞台は、観劇する人の数だけ、解釈があって良いはずだから。

 

ところで、トニセンにこんなことしてほしいなあ、っていうファンの夢ってありますよね。今回メンバーは、タップ、昔のソロ曲歌唱、フライング、マジックをしてました。もうこんなトニセンの姿2度と見れないんじゃないか、って何度思ったことか。これは、御徒町さんやトニセンからのプレゼントだったのかな。

ストーリーとしてガッツリ楽しめたのは、前作。トニセンという奇跡で成り立っていたのが本作。もし次回作があるなら、今度はどんなトニセンが観えるだろう。今から楽しみですね。

 

 

「浦井健治のdressing room live」

こんばんは

 

昨年メタルマクベスを観て、浦井健治さんのファンになってしまいました。歌唱時と素でトークをしているときのギャップが魅力の浦井さん。そんな彼が、中野でコンサートをする。しかも、ゲストが同じグループ(Stars)の井上芳雄さんということで、昼公演に行ってきました!

 

浦井さんの衣装は、デスノート夜神月を彷彿とさせる黒一色。曲が流れだすと、ガラッと身に纏う雰囲気が変わるのですが、トークがまあゆるいゆるい。基本、浦井さんは真面目な方だと思うんです。オチが見えないトークも、その誠実さゆえなんだろうなぁって。尚且つ、とても前向きでプラスのエネルギーに溢れてる。だから、いろんな人に愛されてるし、主役をはれるし、アイドル的要素を持つ人なんだろうなぁーと。底知れなさが面白いです。


今回のイベント、前半がコンサート後半がラジオの公開収録でした。後半に関しては、ラジオも放送されましたし、いろんなところで語り尽くされてるので、前半の印象深かったところを書きます。

 

デスノート

ジャーニー・ホーム歌唱後、短いトークを挟みますが、、、。まあぐだぐだで。しまいには、「次はM2」と言い出す浦井さん。斬新。デスノート特有の不穏なイントロが始まり、一変する空気。衣装も手伝いまさに夜神月でしたよ。


闇が広がる

浦井さん「芳雄さんにお願いがあります。デュエットしたいです。トートやりたい」

ということで、舞台に寝転がって足をバタつかせる浦井健治氏。ちょうど、スピーカーの前だったんですかね。井上さんより、「そこでやると見えないでしょ」と注意され、ちゃんと場所を変えて再度寝転ぶ浦井さん。Starsのコンサートでも、グリーン&ブラックのコントでも寝転がってた浦井さん。駄々をこねるは、彼の得意技なのかな?

 

ここで、井上さん。「トートできるか見といてやる。」と、ソファに横に座り、「死にたいのか?」と、浦井ルドルフに話しかけます。イントロが流れだすと、おもむろに靴紐を結び直す浦井さん。

井上さん「そうだね、靴紐踏んじゃいけないからね」

ジャケットの裾をマントに見立てて、バサッとバサッとする浦井さん。

これでも浦井さん真面目なんですよねー。もうコントでしたよ。

 

1番は浦井トートで、横で突っ込んでた井上さんでしたが、ルドルフパートになると本気で歌い上げるとこは流石です。2番も浦井トートで行くのかなと思ってたところ、当たり前かのようにルドルフパート歌う浦井さん。

突っ込む井上トートと、我々客席。結局、浦井ルドルフ井上トート、井上ルドルフ浦井トートが聴けて、とっても貴重でした。よくできたコントのようだったのに、歌唱力はハイクオリティで。2人の実力が光ってました。

 

GO THE DISTANCE
今回井上さんのソロもあったんですよー。それがディズニーの大好きな曲で。ミュージカル俳優って、語りかけるように、台詞を話すかのように歌う。井上さんは、特にその特徴が顕著で。深みのある歌声からは、歌の主人公の心のひだが感じられて。ソロ曲がミュージカル曲であり、主人公の苦悩する気持ちが込められた作品テーマ曲であることを思い出しました。

 

今ここにいること

アンコール最後の曲が、まさかのStars曲で、最高に揺れた中野サンプラザ。Starsメンバーは、3人全員忙しいのでスケジュールがあわず、Stars曲が披露される機会なんて、めったにありません。興奮しましたよ〜。

 

今回初めて浦井さんの歌声聴きましたが、透明感ある澄んだ声が、どこまでも広がっていく感じというのかな。濁りもない、曲がることもない歌声で、新鮮でした。今度は舞台観に行きたいです。

 

 



「ディズニー 声の王子様 Dream Stars」

人気声優がディズニーの名曲の数々をカバーする人気企画 声の王子様。今回初のライブということで、ライブビューイングに行ってきました。

 

CD収録楽曲数は少ないんです。出演声優は12人と多いですが、演出はどうするんだろう、構成は? と思っていました。実際に幕が開いてみたら、ディズニー映画本編映像あり、CD未収録曲ありと盛りだくさんな内容でした。

 

ディズニーってミュージカルなので、キャラクターの掛け合いで成り立つ歌が多いんです。今回披露された曲だと、モンスターズインク「君がいないと」アラジン「ホール・ニュー・ワールド」等がまさにそう。特に「君がいないと」は、声優さんがマイクとサリーを歌い分けてて、声優さんがディズニー曲を歌うという企画の真髄を見た気がしました。

 

ホール・ニュー・ワールド」は、ソロで歌うってのも斬新で。でも新鮮で。アラジンの「フレンド・ライク・ミー」も、ジーニーの声がコロコロ変わる大変な曲ですが、再現率が高くて興奮しました!

 

売れてる声優さんの実力に感嘆しました。

 

今回、声優好きな友達について行ったので、知らない声優さんばかりでしたが、ディズニー好きとして大変楽しめました。例えば「リメンバー・ミー」は、普段あまり聴きませんが、ライブビューイングで改めて聴いて、ライブで盛り上がれる曲なんだなぁって、曲の良さを再認識できました。

 

声優さんが朗読する場面もあって、声優さんならではのディズニーの世界が構築されてて、ディズニー好きとして満足です! 次回のライブは、是非参加したいです。

 

 

 

 

「メタルマクベス DISC3」ライブビューイング

こんにちは

 

昨年の話ですが、「メタルマクベス DISC3」ライブビューイングを観に行きました。

公演を生で観たかったのですが、予定があわず断念してたところ、ライブビューイングの報せがあったので、急いでチケットをとりました。

 

夫人役の長澤まさみさんは、「紫式部ダイアリー」で観て以来、ランダムスター/マクベス浦井役の浦井健治さんは、舞台作品を観るのは初です!

 

「キレイは汚い、ただし俺以外」という台詞とともに、浦井さんが振り返り歌い上げる。この主役の登場シーンのカッコよさ。あまりの衝撃に、主役キター!!という興奮に、思わず歓声をあげそうになりましたよ。

 

普段の浦井さんはホニャホニャしてるじゃないですか。二刀流で敵を倒しながら、メタル音楽に合わせ最初から最後まで枯れない歌声で、狂気弱さ欲望迷いを、激しく優しく歌い上げる。カッコよくないわけがないし、ミュージカル俳優としての力量に圧倒されました。(このあと、ちゃっかりと浦井さんのオフィシャルブック買いました)

 

長澤さんも元々好きな女優でしたが、浦井さんとデュエットしても、劣らない歌声に、華のある立ち姿に、もっとミュージカルで観てみたいなあと感じました。

 

新感線って初めて観たんですよね。ロックだなあ。マクベスってあまり知らないのですが、想像以上にマクベスな話でした。

 

王を殺したことでランダムスター夫妻は、狂気へと堕ちていく。ランダムスターは、自分は殺しが好きなんだ、だから友を王を殺したんだ、と結論をだしましたが、それは違うだろうと。でも、無理やりにでも自分を納得させないと、何のためにここまで手を汚したのか、分からなくて。

 

後戻りできない、堕ちていくのも辛い。シェイクスピアだなあと感じました。ランダムスターは、そもそも人を殺められるようなキャラではない。王を殺めるまでは、敵を殺すという建前があったから、精神も保てた。でも王を暗殺することって、どうやっても肯定できない。だからランダムスターは眠れなくなってしまった。

 

ランダムスターの妻が、弱ってしまったのも、彼女は戦いの場に参加したことないから、殺めることの重さを何ひとつ分かってなかったのかなと。

 

メタル音楽にのせてシャウトされた彼らの魂の叫び。寂しくも愚かで。俳優の演技と演出は、衝撃で。いまだに頭を離れない、そんなロックな舞台でした。

 

 

 

 

「ジャージー・ボーイズ」君の瞳に恋してる

こんにちは

 

昨年「ジャージー・ボーイズ」が再演され、新歌舞伎座まで観に行きました。初演も観たのですが、再演も是非観たい!と思いまして。

 

基本、ストーリーも演出もあまり変わってなかったように感じます。フォーシーズンズが結成され、スターダムを駆け上がるも、仲間の借金が明るみに出て、解散の危機を迎える。

 

ありふれたバンドストーリーですが、特異的なのが、実際に一世を風靡したフォーシーズンズのドラマがベースであることと、私たち観客も、ストーリー展開に於いて重要な役割を担っているということ。

 

フォーシーズンズは、大衆にむけて歌い、大衆は自分たちの曲として、彼らの歌を受け止めた。フランキーが君の瞳に恋してるを歌う場面。大衆の前で歌い、ウケたら売り出せるというシチュエーションで、私たちにむけてフランキーは歌うわけです。

 

ミラーボールに会場中が照らされて、自然に拍手が起こる。私たちも芝居の一部で、私たちが盛り上がらないと話は進まないわけだけれど、それと関係なくメロディに心動かされてしまう。曲と歌唱力の質の高さに、歓声をあげてしまう。不思議な瞬間だったなあ。

 

フォーシーズンズのドラマは、まるで人生の縮図で。大衆の人生に通ずる部分があって。何度観ても、また観たいと思える舞台でした。